食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 女性の肺がん死亡率は2030年まで40%以上増えると予想される

Lung cancer mortality rates among women projected to increase by over 40 percent by 2030
1-Aug-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-08/aafc-lcm072718.php
52ヶ国のデータを解析した世界の年齢調整肺がん死亡率予測で、2015年から2030年に女性の肺がん死亡率は43%増えると予想される。Cancer Research。
喫煙習慣が鍵。

  • 地球が暖かくなるにつれ2080年まで熱波による死亡は増え続けるだろう

Heatwave deaths will rise steadily by 2080 as globe warms up
31-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/mu-hdw072618.php
PLOS Medicine。

  • 英国の長寿産業の845ページからなる分析報告書発表

845-Page analytical report on the longevity industry in the UK released
31-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/brf-8a073118.php
英国生物老年病学研究財団が英国の2018年長寿産業概要と題する報告書を発表した。これまで発表した「長寿の科学」「長寿ビジネス」に続く

  • カリフォルニアで荒れ狂う炎は州に大災害

Raging fires in California creating havoc for the state
31-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/nsfc-rfi073118.php
NASAからの報告
Mendocino Complexと呼ばれている家事による破壊と健康被害の様子

  • 荒れた海

Troubled waters
1-Aug-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-08/uoc--tw080118.php
カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)の研究者らが、世界の海のほぼ全ての追跡可能な産業的漁業は豊かな国によると結論
Science Advancesに発表された漁船データの解析。公海で魚を捕っているトップ3に中国、台湾、日本。共有水域だと台湾、中国、より貧しい国の領海だと中国、台湾、韓国。
(とりあえず日本は他人様の海ではそれほど獲ってないらしい)

  • 食品偽装はすべての価値を損ねる、研究が発見

Food fraud spoils value for all, study finds
June 26, 2018 by Deann Gayman
https://phys.org/news/2018-06-food-fraud.html
Nebraska-Lincoln大学の新しい研究によると、詐欺的行為があると消費者の行動は全てのブランドの製品に対して変わる。イタリア、ギリシャ、米国産の異なるブランドのエキストラバージンオリーブ油への価値を100人以上の消費者に尋ねた。その後イタリアの生産者の偽装行為についての記事を読んでもらい、その後再び価値を尋ねたところ、全てのブランドで価値が下がった。イタリア産は51%減、ギリシャ産は13%減、米国産は9%減だった

  • 自然生息環境は農家が害虫をコントロールするのに役立つが常にwin-winとは限らない

Natural habitat can help farmers control pests, but not always a win-win
30-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoc--nhc072418.php
農地周辺の自然生息環境の利益は地球全体では非常に大きく異なる
中央アメリカのコーヒー農場と小鳥、中西部の大豆畑とテントウムシはよく知られた自然生息環境保護が農家にとっても利益になるwin-winの物語である。しかしカリフォルニア大学Davis校の著者らによる国際チームは、農地の周辺の自然生息環境を保護することが必ずしも有効な害虫管理手段ではないことを発見した。PNASに発表。
生態学者は農地の周辺の自然を保護することが作物の害虫への天敵を増やし、それが農家にとっても利益になると想定している。」しかし自然環境は役にたつ場合と同様負の影響も多くあった。著者らは害虫コントロールデータベースを公開してさらなる知見へと繋げることを希望している。

  • 中国の研究者らがムカデ類と危険な食中毒病原体を関連づける

Researchers in China link dangerous foodborne pathogen to centipedes
30-Jul-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/b-ric072418.php
広東住血線虫に感染した患者とムカデを生で食べたことに関連;この寄生虫髄膜炎をおこす可能性がありルイジアナと南フロリダでカタツムリに足場を築きつつある
American Journal of Tropical Medicine and Hygieneに報告された症例報告で中国の病院に入院している二人の患者から通常カタツムリや軟体動物にいる寄生虫がみつかり、原因が生の野生ムカデを食べたこととされた。ムカデは中国伝統薬では乾燥や粉末で用いられ、普通生では食べない。しかしこの二人の患者は健康に良いと信じて生のムカデを食べている。
広東住血線虫がムカデから検出されたのはこれが初めてだが、ムカデはしばしば中国の農産物市場で販売され、医学的価値があるとみなされている。さらに現在はムカデ抽出物が痛みやがんに効く可能性が調べられている。しかし病気の治療目的で生で野生のムカデを食べることは滅多にない。今回の患者は78才の女性と46才の息子で、生のムカデを食べることが健康に良いという噂が流れている田舎の出身である