食品安全情報blog過去記事

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評価等

  • 食事で摂る糖分に関する科学的意見を導出する手順書案について実施したパブリックコメント募集の結果

Outcome of the public consultation on a draft protocol for the Scientific Opinion on dietary sugars
First published in EFSA Supporting Publications: 10 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1455
EFSAのNDAパネルは、全ての食事からの遊離糖に関する科学的意見を導出する手順書の案を、糖分に関する特別作業部会の支援を得て作成した。この手順書案の目的は、データ収集(データの特定および選択)、重要な証拠の評価、およびそうした証拠の分析と統合に用いるための方策をできる限り事前に定義して、科学的意見の根拠となる結論の導出に役立てることである。この報告書では、この手順書案について実施したパブリックコメント募集の結果、すなわち受け取ったコメントとそれらへの対応などの概要を示す。パブリックコメントの内容を鑑みて修正された手順書は、食事による糖分の耐容上限摂取量に関する科学的意見の案を作成するのに用いられることになる。そしてその科学的意見案は、さらにパブリックコメント募集にかけられることになる。

  • 食事による糖分の耐容上限摂取量に関する科学的意見を導出するための手順書

Protocol for the scientific opinion on the Tolerable Upper Intake Level of dietary sugars
First published in the EFSA Journal: 10 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5393
食事を介した糖分の摂取に関して科学的意見を導出するため、NDAパネルは導出の手順書案を作成した。手順書案の目的は、データ収集(データの特定および選択)、重要な証拠の評価、およびそうした証拠の分析と統合に用いるための方策をできる限り事前に定義して、科学的意見の根拠となる結論の導出に役立てることである。手順書案がパブリックコメント募集にかけられ、利害関係者などからの要望を得た中で、EFSAは、この手順書に求められるものは、総糖類、添加糖類、遊離糖類の耐容上限摂取量について科学的助言の提供であると解釈した。手順書では評価の対象として、混合食に存在する主要な種類の糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース、ショ糖、乳糖、麦芽糖、トレハロースなどの単糖類および二糖類)が取り上げられる。健康への影響は、代謝性疾患の発病、虫歯の形成などに関連して調べられる。

  • 使用済みPETをStarlinger Decon技術に基づいて食品接触材料にリサイクルする‘General Plastic’工程の安全性評価

Safety assessment of the process ‘General Plastic’, based on Starlinger Decon technology, used to recycle post-consumer PET into food contact materials
First published in the EFSA Journal: 10 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5388
この工程に注入される消費者使用済みPETは主にボトル由来であり、非食品用途由来のPETは5%未満である。この技術では、洗浄・乾燥したPETのフレークを予備加温してから、高温の連続反応炉に入れ、真空および通気の条件下で固相重合に供する。これらの各段階における温度、圧力、保持時間、通気流量は綿密に規定されており、未知の汚染物質の食品への移行は食品1 kg当たり0.1 µg未満となることが担保されている。したがって、CEFパネルは、この工程で製造されたリサイクルPETを100%使用した食品接触材料を用いて、あらゆる種類の食品を室温で長期保存しても、高温充填であってもなくても安全上の懸念は生じないと結論付けた。ただし、電子レンジやオーブンで用いてはならない。