食品安全情報blog過去記事

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査察報告

  • 消費者への食品の情報提供と食品に付けられる栄養および健康強調表示

Belgium―food information to consumers and nutrition and health claims made on food―2018-6406
30/07/2018
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6406
2018年1月22〜30日にベルギーで実施された、消費者への食品の情報提供と食品に付けられる栄養および健康強調表示の管理に関する査察。これらの管理についてベルギーは、連邦フードチェーン安全庁(Federal Agency for the Safety of the Food Chain: FASFC)および連邦経済・中小企業・自営業およびエネルギー公共サービス(Federal Public Service Economy, SMEs, Self-employed and Energy: FPS Economy)が責務を分け合う公的管理制度を有している。公衆衛生、強調表示を含む食品の安全性の管理は、EUの衛生規則の基本要件を満たしており、精錬されたITシステムにより支えられている。しかし、食品情報提供ならびに栄養および健康強調表の規則は、FASFCによって完全に対象がカバーされているわけではなく、特に文書や記録の検査といったEUの要件遵守の評価に関連する部分に難がある。また、偽装、公正な慣行および誤解を招く情報に関与するFPS Economyは、資金・要因不足のため、管理対象が限られており、食品事業者が食品情報要件を遵守していることを検証する上で悪影響が生じている。

  • 中国で運営されている認定管理機関が適用しているオーガニック生産基準と管理方策

Control Body―Organic production standards and control measures applied by a recognised Control Body operating in China―2017-6067
08/08/2018
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6067
2017年11月14〜24日に実施された、中国で運営されている認定管理機関が適用しているオーガニック基準と管理方策の実施状況を評価するための査察。
中国の認定管理機関は、資格要件を満たした担当者により良好に組織されており、良く整備された文書とコンピュータシステムによって支援されている。規則と適格性認定基準に基づいた管理が概ね良好に実施されており、監査と分析の実施率は、最小目標はほぼ達成されている。
しかし、通常農法が付近であるいは並行して実施されていることから生じる混入リスクを検出する点で難があり、また混入を防ぐ対策の検証にも問題がある。計画の拠り所となるオーガニック生産規則に明らかに違反した事例に対処し、制裁するため機構が設けられていないことも指摘項目に上がった。