食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 使い捨てポリ袋禁止−専門家の反応

SMC NZ
Single use plastic bag ban – Expert Reaction
Published: 10 August 2018
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/08/10/single-use-plastic-bag-ban-expert-reaction/
政府が来年この国から使い捨て買い物袋を排除すると約束した
SMCは専門家のコメントを集めた
オークランド大学持続可能なマーケティング講師Joya Kemper博士
消費者にとっては使用禁止のほうが課税より受け容れやすいだろう。消費者は対応する準備ができている。消費者の態度はマイクロビーズの禁止やプラスチックの負の影響などへのメディアの注目によって変わってきている。2009年にポリ袋に課税する試みがあったときには消費者の大きな反発があった。しかし今や消費者はポリ袋削減をより受け容れやすくなっている。プラスチックの買い物袋は提供されないことが社会の常識になるだろう。
AUT工学教授、社会的責任のある技術者会長Thomas Neitzert教授
政府は今後12か月で使い捨てプラスチックバッグの段階的廃止を発表した。これは適切な時間である。議論は続くだろうがスーパーマーケットは主導しそうだし消費者は行動を変えつつある
どんな種類のバッグが禁止されるのか?
政府は持ち手のあるバッグという定義を使いたいようだ。他の食品用ポリ袋との違いなどの明確な定義が議論には必要である
オークランドビジネススクールマーケティング学部長Bodo Lang博士
プラスチックバッグの問題についてはニュージーランドは他の国より遅れていた。速やかな対応には規制のみが有効である。しかし悪魔は細部に宿る。成功するかどうかはいろいろな要因による

  • オーガニック業界はあなたに嘘をついている

The Organic Industry Is Lying to You
By Henry I. Miller Aug. 5, 2018
https://www.wsj.com/articles/the-organic-industry-is-lying-to-you-1533496699?
FDAは通常は厳しい規制機関だが、広告については完全にフリーパスである
(有料記事)

この記事が出た後、FDAのGottlieb長官がオーガニックや抗生物質フリーなどの表示について検討したい旨のツイートをしている。
ツイートの画像
https://www.acsh.org/news/2018/08/10/grande-armee-big-organic-may-be-marching-toward-its-waterloo-13294

  • ヒトの腫瘍をもつマウス:人気のがんモデルの産みの苦しみ

Natureニュース特集
The mice with human tumours: Growing pains for a popular cancer model
07 August 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05890-8
研究者は患者由来の異種移植に高い期待を持っていて実験室や病院で限界と戦っている
過去十年、患者由来のがんを移植したマウスpatient-derived xenograft (PDX)の使用が増加してきた。今年初めに始まったカタログであるPDXFinderによると1900以上のタイプのPDXマウスが掲載されている。しかし大学や企業にはもっとあって1万ものDXマウスが作られている。PDXモデルには欠点もある、例えばもとの腫瘍とは異なるものに変化する可能性があるし免疫療法には使えない。生物学者たちはそうした欠陥に対応する方法を探っている

Monsanto ordered to pay $289M after man said its Roundup weed-killers caused his cancer
By Tina Bellon Reuters
https://globalnews.ca/news/4382251/monsanto-lawsuit-roundup-glyphosate-cancer/
金曜日にカリフォルニアの判事がモンサントに有責と判断
モンサントは、本日の決定はグリホサートががんを誘発しないという事実を変えることはない、という。

Agri giant under pressure to drop appeal on neonicotinoids ban
‎2018‎年‎8‎月‎9‎日
https://www.euractiv.com/section/agriculture-food/news/agri-giant-under-pressure-to-drop-appeal-on-neonicotinoids-ban/
バイエルにネオニコチノイド禁止判断への上告を取り下げるように求める署名がたった2日で15万以上集まった。
署名を集めているのは世界の大企業を監視しているオンラインコミュニティSumOfUs。
キャンペーンマネージャーのWiebke Schroederは「ミツバチや我々の授粉媒介者は絶滅する勢いで減っていて主な原因はネオニコチノイドである」という。

  • 英国にはカリバチがたくさん−歓迎すべき5つの理由

Britain is plagued by wasps – here are five reasons to celebrate
12 Aug 2018
https://www.theguardian.com/environment/shortcuts/2018/aug/12/wasps-plague-britain-five-reasons-to-celebrate
暑い天候でハチが増加、でも文句を言わないように。彼らは重要な授粉媒介者である
英国害虫コントロール協会(BPCA)によると「近年最悪の」ハチの大発生になった。彼らは毎日12のハチの巣を壊している
(以下ミツバチ教の布教活動。)

ちなみにBPCAのトップの画像はハチ(WASP)。もちろん「困った害虫」として
https://bpca.org.uk/
気温が高くなるに連れてハチと齧歯類が増加
Wasps and rodents on the rise as temperatures soar
https://bpca.org.uk/News-and-Blog/wasps-and-rodents-on-the-rise-as-temperatures-soar

「木から落ちてくる」−ハチの数が「過去最悪」でNorfolk住人は家の中に「立てこもっている」
‘They are dropping from trees’ - Wasp numbers ‘worst on record’ as Norfolk residents are ‘barricaded’ in homes
http://www.edp24.co.uk/news/environment/wasps-in-norfolk-worst-on-record-1-5647250
家の外がハチの巣だらけで出られない
(ミツバチを守れという人たちがハチに刺されるのがイヤだという人たちにハチは有り難い、と説教している姿は狂信者にしか見えない。殺虫剤使うな庭を草ぼうぼうにして水たまりを作れ、なんて言ってきたのでミツバチ「だけ」増えるわけないし)

  • 肥満は市場の失敗で個人の責任だけでは解決できない

Obesity is a market failure and personal responsibility will not solve it alone
August 13, 2018  Lennert Veerman
https://theconversation.com/obesity-is-a-market-failure-and-personal-responsibility-will-not-solve-it-alone-101038

肥満は市場の失敗で、悪行への課税ではなく革新が解決法だろう
Obesity is a market failure and innovation, not sin taxes, may be the solution
Brendan Markey-Towler
https://theconversation.com/obesity-is-a-market-failure-and-innovation-not-sin-taxes-may-be-the-solution-100970
肥満は市場の失敗シリーズ2部作。心理学、行動経済学の観点から。