食品安全情報blog過去記事

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評価等

ミクロブタニルのMRLsのレビュー
Review of the existing maximum residue levels for myclobutanil according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
First published in the EFSA Journal: 13 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5392
植物中、加工農産品、輪作作物および家畜におけるミクロブタニルの残留実態を算定するために、規則(EC) No 33/2008の枠組みにおいて導出された結論、コーデックス委員会が設定したMRLs、ならびに加盟国が報告した輸入トレランスないしは欧州での認可状況を考慮した。入手されたデータの評価に基づいて、MRL案が導出され、消費者リスク評価が実施された。消費者における明確なリスクは特定されなかったが、規制の枠組みにおいて必要とされるいくつかの情報が不足していた。したがって、消費者リスク評価は示唆的なものにすぎないと判断され、EFSAが導出したMRL案のいくつかについては、リスク管理者による更なる検討が必要である。

  • 油糧種子におけるフルオキサストロビンのMRLsの改定

Modification of the existing maximum residue levels for fluoxastrobin in oilseeds
First published in the EFSA Journal: 13 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5381
改定の申請者が提出したデータは、油糧種子における新規MRLs案の導出に十分なものであった。規制に用いることのできる分析法は、定量下限(LOQ)が0.01 mg/kgで、フルオキサストロビンとそのZ-異性体の残留を管理できる。リスク評価の結果に基づき、フルオキサストロビンを周知の農業慣行に従って使用する限りにおいては、新たに企図された使用量で生ずる残留物を短期的および長期的に摂取しても、消費者の健康にリスクを生じる可能性は低いと結論付けた。

  • 非化学的な方法などで阻止できない作物の健康に対する深刻な危機を制圧する除草剤としてブロモキシニルを使用する必要性に関するデータの評価

Evaluation of data concerning the necessity of bromoxynil as herbicide to control a serious danger to plant health which cannot be contained by other available means, including non-chemical methods
First published in the EFSA Journal: 13 August 2018
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5391
この科学的報告書では、11の加盟国における様々な用途(様々な作物や作物群)での使用実態を評価した結果を概説している。その評価では、概してブロモキシニルに代わる広範な種類の除草剤有効成分を広葉雑草の制圧に用いることができたことが示されている。しかし、いくつかの使用事例では、有効な化学的代替物は利用できる状態ではなかったとみなされた。多様な非化学的方法も利用可能であったが、これらの方法は化学的方法と同等の有効性を得にくい場合が多く、コスト面での制約も存在する。多くの場合、化学的方法と非化学的方法との組み合わせが可能であると思われた。