食品安全情報blog過去記事

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  • 「子どもを殺す」グリホサートがチェリオスに?専門家がEWGのグリホサート研究を分解する

‘Children killer’ glyphosate found in Cheerios? Experts dismantle Environmental Working Group’s glyphosate study
Cameron English | Genetic Literacy Project | August 17, 2018
https://geneticliteracyproject.org/2018/08/17/children-killer-glyphosate-found-in-cheerios-experts-dismantle-environmental-working-groups-glyphosate-study/
Fortuneが読者に対して「もしあなたの子どもがチェリオスを食べてるなら、ラウンドアップという有害な除草剤が入っている可能性が高い」と8月16日に言う。Newsweekの見出しは「危険な除草剤成分がCheerios, Quaker Oatsその他朝食シリアルに見つかった」である。これは反GMO団体EWGによる、科学者が疑わしい研究と呼ぶものを報道した文字通り数百のニュースのうちの二つの例である。
この研究は時期が丁度良い。カリフォルニアの判決を狙っていたようだ。
基本的事実
基本的に合意されている結論は、チェリオスをボール一杯、あるいはそれを毎日1杯何ヶ月か、何年か続けても健康に悪いことはない。極微量のグリホサートは危険だと考えられる量よりはるかに少ない。もしEWGが他の化合物も調べたら、極微量のものはたくさんみつかるだろう。しかしEWGが調べるのはグリホサートだけである。
毒入りシリアル?
EWGのグリホサート調査はウェブに掲載されただけでピアレビューされたものではない。その解釈も奇妙である。EWGの検出したものはppbの範囲で、ヒト健康に意味はない。EPAのトレランスは30 ppmである。
(グリホサートについて、いろいろ略)

  • トップ遺伝学者が画期的いじめ方針の最初のテストで350万ポンドの研究費を失う

Natureニュース
Top geneticist loses £3.5-million grant in first test of landmark bullying policy
17 August 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-06009-9
Wellcome Trustがロンドンのがん研究センター(ICR)で働いていたNazneen Rahmanへの資金を引きあげた。同僚の科学者や職員をいじめていたため。Wellcome Trustは6月に先駆けとなる反いじめ反ハラスメント方針を導入し、その最初の実施例となる。ICRの内部調査でNazneen Rahmanは辞任している。ICRは調査結果を公表していないが十分な根拠があったとしている。
(女性で各種受賞歴のほかに歌手としてアルバムも出しているとのこと)

  • がん:我々に勝ち目はあるか?

米国医学アカデミー
Cancers: Can We Beat the Odds? (Annual Meeting 2018)
https://nam.edu/event/annual-meeting-2018-scientific-program/
10月の年次会合の予告

コンシューマーラボ
Red Yeast Rice Supplements Review
8/16/18
https://www.consumerlab.com/reviews/Red-Yeast-Rice-Supplements-Review/Red_Yeast_Rice/
一部の紅麹サプリメントは他のものより最大15倍強力
一日の摂取量は約30倍異なる可能性がある
(こういう効果のあるものが品質管理されていないのは怖い。ロバスタチンは医薬品。)