食品安全情報blog過去記事

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査察報告

  • 殺生物剤−ベルギー

2018-6361 - Biocides - Belgium
18/09/2018
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6361
2018年4月19〜27日に実施された事実確認調査の報告。
殺生物性製品の市場流通や使用に関する事項を定めた規則(EU) No 528/2012(殺生物性製品規則)に基づく規制に関して、管轄機関による実施状況が調査された。
規則を実効化する管轄機関が明確に定義されている。機関間の協調も良好である。殺生物剤の認可に係る国家的制度が1970年代半ばから存在する。近年人員不足のため、製品認可の期限の多くが守られておらず、増員を図っている。
EUの認可手法を積極的に取り入れ、規制業務に強くコミットしている。管轄機関は、評価の複雑化や、広範な有効成分にたいおうするために期限に追われがちであることに関し懸念を抱いている。
殺生物性製品の市場流通や使用に関し、リスクに基づいた管理制度が存在するが、殺生物剤処置を受けた製品の市場流通は対象外である。所轄機関はベルギー市場に出回っている殺生物剤の量についての包括的なデータを保有しており、それが管理計画策定に役立てられている。ベルギーは、フィプロニル汚染問題の際、管理を強化し、フードチェーンにおける不正に対処するために近隣加盟国との連携を開始するなどの対応を示した。管轄機関は、殺生物剤の多様な性質が絡んでいるこの分野での管理における難題、および線引きがあいまいな製品、例えば殺生物剤とも動物用医薬品とも捉えられるペットの駆虫に使われるシャンプーなど、が比較的多いことを意識している。