食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ダイエットに関する科学的証拠:読んだもの全てを信じるな

Scientific evidence for diets: don't believe everything you read
22-Feb-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-02/bc-sef022105.php
世の中には数多くのダイエット方法を薦めるいわゆる科学的証拠がたくさんふりまかれている。本日BMC Medical Research Methodologyに発表された論文によれば、体重減少効果を報告するほとんどの研究は、結果に影響を与える対象者の重要な特徴を示していないので額面通りに受け取ってはいけない。
カンサス医科大学Cheryl Gibsonと共同研究者はダイエットに関する研究の90%以上が対象者の説明を適切に行っていないため、結果を正しく解釈できないとしている。
彼らは食事制限や運動などの体重や体脂肪率などに与える影響に関する1996年から2003年までの231件の論文を解析し、研究が妥当であるかどうかを評価するのに必要な21項目の記載と実験開始時と終了時のサンプルサイズなどを調査した。92%で医薬品の使用に関する記述がなく、参加者の健康状態が無視されているのが34%、人種は86%で記述がなく年齢が報告されていないものが8%、性別が記載されていないものが4%であった。
体重減少効果に関する研究論文の質の改善が必要である。
Reporting Quality of Randomized Trials in the Diet and Exercise Literature for Weight Loss Cheryl A Gibson, Erik P Kirk, James D LeCheminant, Bruce W Bailey Jr, Guoyuan Huang and Joseph E Donnelly BMC Medical Research Methodology 2005, 5:9 (23 February 2005)

http://www.biomedcentral.com/content/pdf/1471-2288-5-9.pdf


Natureニュース