食品安全情報blog過去記事

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AVAは中国から輸入されたウナギに低レベルのマラカイトグリーンが検出されたためリコールを発表

AVA ISSUES RECALL ADVICE AFTER DETECTION OF LOW LEVELS OF MALACHITE GREEN RESIDUES IN EELS FROM CHINA
20 August 2005
http://www.ava.gov.sg/javascript/module7/press/20Aug05_Eels.pdf
AVAは中国産ウナギ検体から低レベルのマラカイトグリーンを検出したため、輸入業者に対してリコールを指示した。低レベルの残留マラカイトグリーンによるヒト健康への影響は知られていないが、予防的措置として今回の措置を執る。マラカイトグリーンは食用魚の養殖に使うことは許可されていない。
今回の検出報告を受けて、中国産ウナギは全て検査を行い検査に合格したものだけが市場に出回る。但し中国が全てのウナギの輸出を差し止めたため、2005年8月17日以降ウナギの輸入はない。
シンガポールの輸入ウナギの約57%が中国からで、他にオーストラリア、タイ、日本、ドイツ、インドネシア、マレーシアから輸入されている。
食品の安全性を確保するため、AVAはウナギのマラカイトグリーン検査を中国産ウナギのみならずナマズやサケ・マスに拡大する。
マラカイトグリーンはラットに肝腫瘍を誘発するというデータがあるがヒトへの影響を示す証拠はない。少量のマラカイトグリーンを短期間食べても消費者の健康へのリスクとはならない。有害影響を示すためにはマラカイトグリーンの残留したウナギ 100gを毎日5000切れ以上食べる必要がある。


BfR ドイツ