食品安全情報blog過去記事

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何故期待された心臓の薬が失敗したのか?

Why did a promising heart drug fail?
6 December 2006
http://www.nature.com/news/2006/061204/full/061204-8.html
不運の薬はコレステロールレベルの調節は複雑であることを明らかにする。
ファイザーは12月2日に善玉コレステロール(HDL)濃度を上げるための薬物torcetrapibの臨床試験を中止すると発表した。15000人での試験で、この薬物とスタチンを投与された群が、スタチン単独群より心血管系による死亡が多いことがわかったためである。
このニュースは、torcetrapibは動物実験や初期の試験では心血管系疾患が減ることが示唆されていただけに多くの心臓学者にとってショックだった。
Torcetrapibは、HDLからLDLにコレステロールを運ぶコレステロールエステル輸送蛋白質(CETP)を阻害する。今回の失敗の原因の可能性としては初期の試験でこの薬物により血圧が僅かに上昇していたことが挙げられ、もしそうなら他のCETP阻害剤には望みがある。しかしCETP阻害というアイディアそのものに問題がある可能性もある。



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