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ポロニウム-210調査に関する公衆衛生問題更新

Update on public health issues related to Polonium-210 investigation
11 January 2007
http://www.hpa.org.uk/hpa/news/articles/press_releases/2007/070111_pol210.htm
調査の結果外の公共の場所での公衆衛生上の問題はないことが確認された。また一般人のポロニウム-210暴露リスクは極めて低い。
モニタリング計画の一環として照射量評価を行ったが、その方法や定義を発表した。
この情報は世界の健康保護担当者に役に立つだろう。
カテゴリー1
480人が尿中ポロニウム210レベルが「報告値以下」−1日30ミリベクレル以下(天然由来尿中ポロニウム210は通常5-15 mBqの範囲)であった。従ってこれらの人々はポロニウム210暴露はなかったと考えられる。
カテゴリー2
73人が1日30 mBqを超えていたが1 mSv未満で、健康には影響はないがポロニウム210と接触した可能性がある
カテゴリー3a
30人が1mSv以上6mSv未満で、健康には影響はないがポロニウム210と接触した可能性がある
カテゴリー3b
13人は6mSv以上で短期的影響はなく長期影響も非常に小さい。


より詳細な評価方法を説明した文書は以下から。
http://www.hpa.org.uk/polonium/default.htm
他にモニタリング法・尿中測定法なども掲載されている
注:ベクレルは壊変数で、最初に尿中の放射能から線量当量(シーベルト)に換算している

関連
More cases of polonium-210 contamination are uncovered in London BMJ 2007;334:65 (13 January), doi:10.1136/bmj.39091.604641.DB