食品安全情報blog過去記事

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食品添加物として使用されるサッカリンの不純物としての1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンの存在についてのAFCパネルの意見

Opinion of the Scientific Panel AFC on the presence of 1,2-Benzisothiazolin-3-one as an impurity in saccharin use as a food additive
29 January 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/science/afc/afc_opinions/ej416_bit_saccharin.html
国際甘味料協会ISAからの報告を受け、EFSAはサッカリン不純物としての1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン(BIT)の健康影響評価を諮問された。検査の結果市販のサッカリンの中には40-800 mg/kg、平均200 mg/kgのBITが含まれることがわかった。BITはサッカリン製造の際に生じる多数の微量不純物のうちの一種である。
BITは食品と接触する物質製造の際の乳化安定剤としても使用される殺生物剤で、SCFが1992年にt-TDIを0.02 mg/kg体重と設定している。もっとも高濃度のBITを含む(800 mg/kg)サッカリンナトリウムをADI量(0-5 mg/kg)摂取した場合のBITの摂取量は0.004 mg BIT/kg bwで、これはBITのNOAELの2000分の1である。従って検出された最も高い量のBITであっても安全上の懸念はない。