食品安全情報blog過去記事

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ASPCAはペットフードリコール危機について注意を呼びかける

Menu Foodsのリコールに他の汚染物質が関与している可能性がある
ASPCA Advises Caution As Pet Food Recall Crisis Grows
Other Contaminants May Be Involved in the Menu Foods Recall
March 27, 2007
http://www.avma.org/aa/menufoodsrecall/aspca_070327.asp
汚染されたペットフードによる病気になったネコの症状がアミノプテリン摂取によるものとは一致しない。
ASPCAの副会長で獣医毒性学者である Steven Hansen博士は述べている。汚染ペットフードを食べた動物の報告は彼らが腎不全であることを示しているが集めたデータからはアミノプテリンであることが証明できない。アミノプテリンは急速に増殖している細胞を破壊するため、腎障害の他に高濃度で血尿や骨髄抑制、流産などの症状が出ることが予想される。もっと多くの症例がないと確認できない。Menu Foodsは先週アミノプテリンが汚染源だと発表したが、動物の症状と合致しない部分が多いため、獣医や検査機関に他の汚染物質の可能性を探し続けるよう要請する。


獣医向け文書は以下
PET FOOD RECALL: UPDATED INFORMATION FOR VETERINARIANS
March 27, 2007
http://www.acvim.org/uploadedFiles/ACVIM_Pet_Recall_Guidelines_March_27.pdf
更新されているのは、アミノプテリンが原因だと確認されたわけではないこと、たくさんの病気が問題のペットフードによるとされているが鑑別が大事である、患畜の病理組織検体に各種情報を添付して診断室に送ること、尿や組織(特に肝と腎)は将来の分析用に冷凍保存しておくことなど。


Menu Foods社によるQ&A
Frequently Asked Questions For Consumers
March 28, 2007
http://www.menufoods.com/recall/FAQ_Consumer.htm
同社のペットフードが原因でペットが死亡したりした場合賠償する考えを示している。