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共同発表:FDAとUSDAは不良製品を与えられたブタを同定

Joint News Release: FDA and USDA Determine Swine Fed Adulterated Product
April 26, 2007
http://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2007/NEW01618.html
USDAのFSISとFDAは不良製品を与えられたブタが食品として供給されることは認められないと州の担当部門に通知した。現在入手できる情報に基づき、FDAとUSDAは不良製品を与えられたブタの肉を食べることにより病気になるリスクは非常に低いと信じているが、こうした措置を執ることが賢明であると判断した。
FDAは中国からメラミン及びメラミン関連化合物汚染のある米蛋白質が輸入されたことを突き止めた。この製品は2007年4月2日の週にWilbur-Ellis社が輸入した。この米蛋白質はペットフードの製造に使用され、その副産物が動物飼料製造に使用された。
問題の汚染物質はメラミンとメラミン関連化合物であるシアヌル酸である。科学的研究によれば検出された量のメラミン単独ではヒト健康に影響はない。しかしながらメラミンとメラミン関連化合物の共存による影響を確認できる科学的データは存在せず、安全性については決定できない。
問題の動物飼料は不良品であるため、USDAはその飼料を与えられた動物由来の食品が不良である可能性を否定できない。従ってUSDAはこれらの動物由来の食品に検査証をつけられない。
USDAは不良製品を与えられたブタの安楽死については補償を行う。安楽死についてはAPHISの専門家が協力する。
FDAとFSISは不良飼料が購入された8州の当局と協力している。約6000頭のブタが関係している。また不良飼料を与えられた動物由来の豚肉製品についても廃棄する。
FDAとFSISは不良飼料の追跡努力を続け、もし追加の汚染製品を与えられた動物がわかればそれらについても同様に補償を行って廃棄する。