食品安全情報blog過去記事

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ARSの研究がカリフォルニアの農薬使用を大幅削減に導いた

ARS Research Leads to Deep Cuts in Pesticide Use in California
May 9, 2007
http://www.ars.usda.gov/is/pr/2007/070509.htm
外来のショウジョバエ類の有効な制御方法によりカリフォルニア州のショウジョバエ駆除用農薬使用が8000分の1になった。
チチュウカイミバエのような外来ショウジョバエ類はカリフォルニアにとって年に14億ドル以上の損害を与えていた。不稔性雄の作出改良法や寄生蜂の利用、有効な作物管理方法などのARSの研究成果により殺虫剤使用量を減らすことができた。1930年代にはカリフォルニアは樹木1本あたり2ポンド以上(1エーカーあたり260ポンド)のヒ酸鉛スプレーを使用していたがショウジョウバエの害を完全に無くすことはできなかった。1990年代にARSは誘引剤を開発してより環境に優しい殺虫剤spinosadとの併用で1エーカーあたりの農薬使用量を0.00025ポンドにまで減らすことができた。