食品安全情報blog過去記事

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汚染動物飼料に関するFDA/USDA記者会見

Transcript of FDA-USDA Update on Adulterated Animal Feed
May 17, 2007
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2007/05/0146.xml
魚飼料について
カナダのSkretting社がメラミン汚染小麦グルテンを輸入したのは先のペットフード汚染に関係する中国の同じ会社であることを再確認する。Skretting社の魚飼料製品の納入先は198カ所であるが、そのうち2カ所が一般に販売される魚の養殖場で、残りは孵化場である。その二つの市販用魚養殖場のうち一つはハワイ、もう一つはワシントン州にある。ハワイのKona Blue養殖場では魚のメラミンを検査したところ検出されなかったため、任意で停止していた魚の出荷を再開した。ワシントン州養殖場American Goldでも同様に魚にメラミンは検出されなかった。
孵化場の魚については、魚は小さく既に問題の飼料は与えられていないため公衆衛生上の懸念とはならない。
検査について
4月27日以降中国からの植物蛋白質46貨物が拘留されている。これらが解放されるにはメラミンを含まないという確認が必要である。国内の製品の調査状況については各州で63検体が集められ、これまでのところメラミンは検出されていない。正確には63検体中37検体からはメラミンは検出されず、23検体については結果待ち、3検体については形状が特殊で(イヌが噛むためのものやゲルカプセル)方法がないため測定できない。税関国境警備局は4月30日以降検査を行っているがこれまでメラミンは検出されていない。多くの検体からメラミンは検出されていないため、今後検体採取方法を変更することを検討している(100%検査から無作為抽出へ)。
質疑応答
中国政府は問題の二つの企業だけの問題であると言っているがレポーターは他の業者もメラミン添加をやっていたと報告している。FDAも当然それを疑って検査をしている。しかし今までのところ見つかっていない。
もし中国でメラミン汚染魚飼料が恒常的に使われていたら中国産の水産物は大丈夫なのかという質問に対し、FDAは魚中のメラミン検査法を開発できたのでそれを使って中国産養殖魚の検査も検討している。
中国に行っていた調査官は帰国し現在報告書を準備中である。中国政府がFDAは中国の対応に満足していると発表していたが誰が何に満足しているのか知らない。輸入警告は継続している。
今回の事件にはFDAの医薬品部門の職員も協力している。