食品安全情報blog過去記事

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誤解を招く表示に言い訳は許されない、と食品安全局長は警告

NO EXCUSE FOR MISLEADING LABELLING Warns Food Safety Chief
22 October 2007
http://www.fsai.ie/news/press/pr_07/pr20071022.asp
アイルランドにおける食品表示についての新しい報告書が発表され、同時に正確な食品表示の重要性を強調する全国キャンペーンが宣言された。
新しい報告書「アイルランドにおける食品表示2007」は食品に何を表示すべきなのかに関する混乱を解消するため、多数の照会に対応して作られた。この報告書は食品業者が正確な表示を行い、消費者が正確で明確な情報に基づいて購入の決定を行う助けとなるだろう。さらにFSAIはラジオや印刷物で「消費期限Use By」と「賞味期限Best Before」の違いについて知らせるキャンペーンを行う。
期限表示に関しては混乱がある。「消費期限Use By」というのは傷みやすい食品に表示され、この期限を過ぎるたものを食べると病気になる可能性があるものである。一方「賞味期限Best Before」はその商品の最良の状態を保つ期限のことで、その期限が過ぎても食べることはできて安全上のリスクはないが品質において劣る可能性がある。
FSAIの調査の結果表示違反が多数あった。蜂蜜は25%が外国産なのにアイルランド産と表示されていた。55の麺製品のうち25%が照射してあったのに必要な表示がなかった。
他に「グルテンフリー」表示のあった朝食シリアルに高濃度のグルテンが含まれていたり、pollockなのにタラと表示されていた魚、アイルランドで作った「カンブリア(英国)製クリスプ」、「チーズをトッピングしたピザ」に使われていたのはチーズ代替品、アイルランド製なのにイタリアの地図、など多数の違反があった。たとえこれらの表示違反に命に関わる問題はないとしても、 誤解を招くものであり詐欺である。
FSAIは食品表示の役割は購入者に対して性質や成分や由来などの情報を与えるもので消費者を誤解させてはならない。食品の表示は明確であいまいでなく虚偽や誤解を招くものではないことが必須である。食品表示は、消費者がニーズにあった商品を選択でき、適切に安全に食べられるよう保存したり調理できるのに十分な情報を明確に正確に提供しなければならない。
報告書
PDF 140ページ
http://www.fsai.ie/publications/reports/labelling2007.pdf