食品安全情報blog過去記事

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松の実のカドミウム含量は健康に悪影響はない

06.11.2007
http://www.bfr.bund.de/cm/208/cadmiumgehalt_in_pinienkernen_ist_gesundheitlich_unbedenklich.pdf
松の実やヒマワリの種、亜麻仁などのオイルシードはカドミウム含量が多い。
松の実のモニタリングの結果高いカドミウム濃度が報告されている。全ての検体で果物やナッツに定められているEC規制値0.05 mg/kgを超過していた。カドミウムは過剰に摂取すると腎障害を誘発する。そこでBfRは健康リスク評価を行った。
WHOによるカドミウムのPTWIは0,007 mg/kg体重であり、60kgの成人の場合、週に0.42 mgとなる。ドイツでは松の実を食べるのは1%以下で、食べるヒトの平均摂取量は週に5gである。検出されている松の実の平均カドミウム含量は0.19mg/kg、最大で0.5 mg/kgなのでPTWIの0.2-0.65%にしかならず、健康に悪影響はない。