食品安全情報blog過去記事

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色素と多動の助言

Colours and hyperactivity advice
Friday 25 April 2008
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2008/apr/colhype
FSAの運営委員会による今月初めの議論に基づき、色素と多動に関する助言を改定した。
改定した助言は以下
食用色素と多動に関するFSAの保護者向け助言
FSA advice to parents on food colours and hyperactivity http://www.food.gov.uk/safereating/chemsafe/additivesbranch/colours/hyper/
多動(hyperactivity)とは学習や記憶や動作や言語や情動反応や睡眠パターンに影響する行動上の困難を説明するのに使用される一般用語である。注意欠陥多動障害(ADHD)とは単に行動が落ち着かないというだけのものではない。 ADHDの子どもの保護者は担当医に相談すべきである。
FSAの出資した研究である種の合成色素と保存料安息香酸ナトリウムの混合物を摂ることと一部の子どもの多動の増加が関連する可能性が示唆された。多動にはある種の添加物の他に多くの他の要因が関与することも念頭に置くことが重要である。したがって食事に関する助言は多動の管理に役立つかもしれないが全面的な解決にはならないであろう。その他の要因としては未熟児で生まれたことや遺伝的要因や生育環境などがある。
もしあなたの子どもに多動の徴候があれば、あるいはこの情報で懸念があれば、あなたは以下の合成色素を含む食品や飲料を子どもに与えないようにすることを選択しても良い:
sunset yellow FCF (E110)
quinoline yellow (E104)
carmoisine (E122)
allura red (E129)
tartrazine (E102)
ponceau 4R (E124)
これらの色素はソフトドリンクやお菓子やケーキやアイスクリームなどきれいな色をした多くの食品に使用されている。保護者は特定の色素を避けたければ、きれいな色の食品の表示をチェックすればよい。食品に色素が使われていれば、色素と名前又はE番号が表示されていなければならない。添加物情報ウェブサイトには上述の色素を含む食品のリストが掲載されている。
包装がない食品を購入する場合にはその商品を販売している人又は製造業者に問い合わせる必要がある。
一部の製造業者や小売業者はFSAに、既にこれらの色素の代替品を見つけようとしていると語っている。FSAは製造業者の努力を推奨している。
ADHDに関するさらなる情報
この助言の文脈では、多動とは子どもが過剰に活動的で集中力が無く考えなしに突然行動することである。多動を診断するための単一の検査法はない。専門家によれば英国の子どもの2-5%が多動である。この数値は米国ではもっと高い。
ADHDは注意力が足りなかったり集中できなかったりして子どもの学習能力や家庭や学校でうまくやっていけないような特定の行動パターンに関連する。ADHDの子どもはしばしば学習困難で行動上の問題がある。
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