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EFSA第11回科学会議−アクリルアミドの発がん性−の結果報告

EFSA's 11th Scientific Colloquium - Acrylamide carcinogenicity - New evidence in relation to dietary exposure - 22 and 23 May 2008, Tabiano (PR), Italy http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178694670469.htm
イタリアのTabianoに22ヶ国から80人の科学者が集まり食事からのアクリルアミド暴露による毒性や発がんリスクについて議論を行った。
JECFAの行ったアクリルアミドの最新評価については変更する必要はないが、来年にも新しいデータが出る予定であり、それにより不確実性が減ることが期待できる。
この会議の報告書は今年後半の予定であるが、プレゼンテーション資料が掲載されている。
ヨーロッパにおける食品中アクリルアミド濃度
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/DocumentSet/06-Wenzl,0.pdf
作用メカニズム
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/DocumentSet/05-Doerge,0.pdf
グリシダミドがDNA付加体を形成して遺伝子変異を起こすというメカニズムが一番可能性が高い。食事とがんの関係は確実であり、加熱調理により生じるその他の発がん物質についても全体的リスク評価が必要。