食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

背景情報:魚の肝臓のダイオキシンとダイオキシン様PCB最大量

22.07.2008
http://www.bvl.bund.de/DE/08__PresseInfothek/01__InfosFuerPresse/01__PI__und__HGI/Rueckstaende/2008/hoechstgehalt__dioxine__u__dioxinaehnliche__PCB__in__Fischleber.html
昨年の公的食品モニタリングの結果再び魚の肝臓のダイオキシンダイオキシン様PCB濃度が高いことが確認された。健康保護のためその「油漬け魚の肝臓」を禁止しRASFFで通知した。
2008年7月から生鮮重量1gあたりのダイオキシンダイオキシン様PCBの最大量が25 pg TEQに変更されている。(EEC 565/2008)
データとリスク評価
魚の肝臓はドイツではよく食べられている。2006年に魚の肝臓の油漬け缶詰のダイオキシンとPCBを測定し、例外なく高濃度含まれることを報告した。最大46.5 pg WHO TEQ/g新鮮重量で、平均33.6 pg WHO TEQであった。その後RASFFで同様の報告が18件あった。その後BfRの評価などにより1gあたりのダイオキシンダイオキシン様PCBの最大量が25 pg TEQに設定された。
さらにBfRは予防的措置として魚の肝臓の油漬け缶詰は2ヶ月に1度150gまでにとどめるよう助言している。

(canned cod liver in oilというのがヨーロッパでオメガ3脂肪酸源として健康によいと宣伝されて販売されている。サラダ油ではなくて魚油漬けらしい。)