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朝鮮日報、KBS など‘国内コーヒー豆から発がん物質検出’報道関連説明

 (危害基準課 2008-10-08)
http://kfda.korea.kr/kfda/jsp/kfda1_branch.jsp?_action=news_view&_property=e_sec_1&_id=155317304
朝鮮日報、KBSなどが韓国内のコーヒー豆から発がん物質が検出されたと報道したことに関して以下のように説明する。
報道内容
コーヒー豆のモニタリング調査で、210製品中7製品から発がん物質であるオクラトキシンが1.3-4.8 ppb検出された。1日にコーヒー7缶以上飲めばオクラトキシンの基準を超える、と報道された。
食薬庁による説明
国内基準が設定されていないコーヒー豆の市中流通品210製品を検査したところ、7製品から1.3-4.8 ppb検出された。しかし世界的に最も厳しいEU基準の5 ppbを超えたものはなく、安全な水準である。食薬庁は2006年度のモニタリング結果をもとにリスク評価を行い、さらに諸外国の基準などを考慮して今月中にコーヒー・麦・ライ麦などのオクラトキシンA基準値を設定する予定である。
コーヒーの摂取量だけで危害を評価すると、一般的な缶コーヒー175 mLのうちコーヒーの含量は1.2% (2.1g)であり、一生の間毎日660本の缶コーヒーを飲み続けると基準値に達するという水準である。

(どういう計算?
オクラトキシンのPTWIは0.1 microg/kg (JECFA) =14 ng/kg body weight per day
体重50 kgだと70 ng/day
全てのコーヒーが最大濃度で汚染されているという計算なら
4.8 ppb=4.8 microg/kg=4.8 ng/g
缶コーヒー1本で2.1gならオクラトキシン10.08ngなので7缶で達する計算になる。
一方KFDAは検出率と平均汚染濃度を含めた計算をしているようだ)