食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

アイルランド産豚肉とベーコン製品のリコール

Recall of Irish pork and bacon product
06 December 2008
http://www.fsai.ie/news/press/pr_08/pr20081206.asp
政府はFSAIが本日の午後に採取した豚肉の脂肪からダイオキシンが検出されたことを確認したと発表した。
そのためFSAIは食品業者に対してアイルランドで屠殺された豚から作った製品の回収を要請している。このリコールは小売業者や接客業部門にも及ぶ。予備的根拠からは汚染問題は2008年9月から始まっているようだ。
FSAIは消費者に対し、予防的措置として、アイルランド産の豚肉やベーコン製品を食べないように助言する。農業漁業食糧省(DAFF)とFSAIは汚染の規模や汚染された製品の調査を継続している。情報は入手でき次第提供する。

  • リコール警報

Recall of Irish Pork and Bacon Products
Alert Notification: 2008.09
06 December 2008
http://www.fsai.ie/alerts/fa/fa_08/fs20081206.asp
対象製品は2008年9月1日以降にアイルランドで屠殺された豚から作った製品。

Dioxins in pork and bacon products
CONSUMER INFORMATION
FAQ
http://www.fsai.ie/industry/hottopics/industry_topics_dioxins_pcbs.asp
何故アイルランド産の豚肉やベーコン製品がリコールされたのか?
最近ダイオキシンが検出されたから。全てのアイルランドの豚は同じ加工施設で屠殺・加工されているため、ダイオキシンが検出されたものとそうでないものを区別するのが不可能である。そこで消費者の安全のために全ての製品がリコールされている
私はダイオキシンに暴露されたのか?
消費者は車の排気ガスや喫煙や炎などから毎日微量のダイオキシンに暴露されている。これまでの調査であ一般的なアイルランド人の暴露量は低く、EFSAの設定した最大摂取量より十分低い。消費者保護のために最大摂取量にはおおきな安全性マージンが含まれており、一時的にダイオキシン暴露が増えたとしても健康影響があることはほとんど無い。
私は心配すべきか?
食品中のダイオキシンの存在は違法ではあるが消費者への健康影響リスクは極めて低い。
家庭にある食品にダイオキシンは含まれる?
全ての生の豚肉及びベーコン製品に汚染の可能性がある。
豚肉やベーコン、ハム、ポークソーセージ、豚の内臓(腎臓・レバー・心臓)、豚足、サラミ、ポークパテ、成分としてアイルランド産豚肉や加工肉を含む調理済み食品などが含まれる。
含まれないものは、ポークゼラチン及びポークゼラチンを使ったお菓子など、スナック、ソースなどである。
家庭に問題の製品がある場合は廃棄又は購入した店に持って行くこと。
もし汚染された製品を食べていたら健康に悪影響があるか?
直ちに有害影響はない。食べてしまったとしても最小限のリスクしかない。しかしさらに食べるのは避けた方が賢明であろう。長期間にわたって高濃度暴露が続くと問題がある。
私は妊娠中だが、赤ちゃんに影響あるか?
短期間の暴露にはリスクはあったとしても最小限に留まるため母子の健康に心配はない。
母乳は与え続けるべきか?
母乳は与え続けるべきである。
オーガニック豚肉についてはどうか?
このリコールはオーガニックを含む全ての製品に対するものである。
以下略

ダイオキシンについての情報
http://www.fsai.ie/publications/info_notes/pcbs_dioxins_2008.pdf

参考
EU規制
Commission Regulation (EC) No 1881/2006
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=CELEX:32006R1881:EN:NOT
豚肉(内臓肉を除く)のダイオキシンについては1.0 pg/g脂肪WHO-PCDD/F-TEQ、ダイオキシンダイオキシン様PCBの合計については1.5 pg/g脂肪WHO-PCDD/F-PCB-TEQとなっている。