食品安全情報blog過去記事

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LACORSは英国のドネル・ケバブの成分についての新しい調査を発表

LACORS publish new study into contents of doner kebabs in UK
Tuesday 27 January 2009
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/jan/newstudykebabs
LACORS(規制機関地方当局調整機関Local Authority Coordinators of Regulatory Services)が英国のドネル・ケバブの成分調査の結果を発表した。
494検体を収去し肉の含量や栄養価を調べた。その結果、サラダやソースを除いて、平均的ケバブは1日の塩分の98%と飽和脂肪の148%を含み約1000カロリーであった。
また肉の種類が表示されていなかったり間違っていたりすることもあった。例えばハラル表示があるものに豚肉が入っていた。
FSAの主任研究者Andrew Wadgeは以下のように述べている。「我々はこの調査を歓迎する。人々が自分の食べ物について正しい情報を得るのは重要なことである。しかしながらこの結果を見てドネル・ケバブを避ける必要はない。脂肪や塩分の多い全ての食品同様、完全に排除する必要はない。バランスのとれた食生活の一環として、ドネル・ケバブを時々楽しむのを避ける理由はない。明らかに毎日のように食べると健康的でバランスのとれた食生活にするのは難しい。誤表示は問題であるので正確な表示をするよう地元当局担当者と協力して
対応する。」
結果の詳細はLACORSのサイトから
Results of council survey on doner kebabs
http://www.lacors.gov.uk/lacors/NewsArticleDetails.aspx?N=0&Ne=0+2000+3000+4000+5000+6000+7000+8000+9000+10000+11000&id=21002

  • あなたのケバブに入っているものは?

What's in your kebab?
Andrew Wadge
January 27th 2009
http://www.fsascience.net/2009/01/27/whats_in_your_kebab
パブで一杯飲んだあとに食べるケバブが最近ニュースになった。先週約40年前にベルリンでケバブ販売を始めたとされるトルコ移民Mahmut Aygunが87才で死亡したと報じられた。素アイスの効いたラム肉をピタパンに挟んで深夜にやってくるお客さんに販売しやすくしたのは彼の発明である。
今日はLACORSが英国で販売されているケバブの成分調査の結果を発表した。これはケバブ愛好者にはあまりいいニュースではないだろう。
FSAはドネル・ケバブについて何と助言するか?ケバブを避けるべきか?その必要はない。バランスのとれた食生活の一環として時々ケバブを楽しめばよい。
我々はMahmut Aygunの発明が無駄だったとは考えない。