食品安全情報blog過去記事

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赤ちゃんにビタミンEはリスク?

Behind the headlines
Babies at risk from vitamin E?
Monday April 6 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/04April/Pages/VitaminEPregnancyRisk.aspx
新しい研究で「ビタミンEが赤ちゃんの心臓欠損リスクを増加させる」ことが示されたとDaily mailが報道した。新聞は妊婦が推奨摂取量の3/4摂っただけで産まれたときの心臓障害リスクが9倍になると警告している。この研究は健康な赤ちゃんを産んだ女性と先天性の心臓欠損をもつ赤ちゃんを産んだ女性の食生活を比較したものである。心臓欠損のある赤ちゃんの母親のビタミンE摂取量が多かったが、母親の食生活をこどもが既に16ヶ月になってから評価しているため受胎時や妊娠時の食事を反映していない可能性がある。
この研究には限界があるものの、ビタミンEの高摂取と先天性心臓欠損の関連についてはさらなる研究が必要である。英国のガイドラインでは妊娠中のビタミンE摂取については特に助言はない。現時点では妊娠女性は天然に食品に含まれるビタミンEについては過剰に心配しないように、健康的でバランスの取れた食生活を続けること、しかしビタミンEサプリメントは摂らないことを検討するのが賢明であろう。