食品安全情報blog過去記事

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ヒツジレバーにはダイオキシンやPCBが非常に多い

07.05.2009
http://www.bfr.bund.de/cm/208/schafleber_kann_stark_mit_dioxinen_und_pcb_belastet_sein.pdf
何年もの間減少しているものの、ダイオキシンやPCBは今日でも問題であり続けている。動物は飼料からこれらの物質を摂り、肉やミルクや卵などには汚染が検出される。これらの物質は脂肪組織や肝臓に蓄積される。
ヒツジレバーはダイオキシン濃度の高い食品の一つである。ドイツではあまり食べる習慣はないがトルコやギリシャではよく食べる。BfRは140以上のヒツジレバーを調査したところ多くの検体がヨーロッパの規制値を超過していた。
これらの結果をもとに健康リスク評価を行った。EU規制値を超えないヒツジレバーによる消費者の健康リスクはない。しかしながら規制値を超えるダイオキシンやPCBを含むヒツジレバーについては週に1回250gを食べるとTDIを超える。 生涯にわたって毎週規制値を超えるヒツジレバーを食べる可能性は低い。現状のデータからは予防的措置としてヒツジレバーのようなダイオキシンやPCBの多い食品を食べることは薦めない。レバーと違ってラムやマトンのような筋肉には問題はない。