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貝類の海洋性生物毒素 規制されているバイオトキシンのまとめ

Marine biotoxins in shellfish Summary on regulated marine biotoxins
26 August 2009
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902812884.htm?WT.mc_id=EFSAHL01&emt=1
欧州委員会はEFSAに現在EUで規制されているマリンバイオトキシン、すなわちオカダ酸(OA)とその類似体・アザスピロ酸(AZA)-グループ毒素・エソトキシン(YTX)-グループ毒素・サキシトキシン(STX)グループ毒素・ペクテノトキシン(PTX)グループ毒素・ドーモイ酸(DA)、に関する意見を採択した場合の結果について要約するよう要請した。ECが要請したのはヒト健康と分析法についての現行のEU規制値に関する意見である。
EFSAはEUの規制値の概要、ARfDの設定、EU市場にある製品を食べることによる暴露量推定、現在利用できる分析法、標準物質、加工の影響、類似物質の相対的有害性の大きさなどについて意見を提供した。
EFSAの設定したARfDによれば、現行のOA、 AZA、 STXグループ毒素と DAの EU規制値は高摂取群の消費者を十分に保護するものではない。YTXとPTXグループ毒素についてはEUの規制値は十分である。
脂溶性バイオトキシンの公的試験法はマウスバイオアッセイ(MBA)である。CONTAMパネルはこの試験法には欠点があり結果のばらつきが大きい、検出能が限られる、特異性が低いなどの理由で管理目的の手法としては適切ではないと考える。
最近開発されたより検出限界の低い代替法は妥当性確認前段階ではうまくいっている。方法の性能規格を設定し長期的には実験室間試験で妥当性を評価すべきである。