食品安全情報blog過去記事

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食品モニタリングにおける多環芳香族炭化水素のマーカー物質

http://www.bfr.bund.de/cm/208/markersubstanzen_fuer_pak_zur_lebensmittelueberwachung.pdf
食品中の多環芳香族炭化水素(PAH)の指標としてしばしばベンゾ(a)ピレンが分析され、基準値もベンゾ(a)ピレンについて設定されている。ヨーロッパレベルでは単一物質よりPAH4(ベンゾ(a)ピレン、ベンゾ(a)アントラセン、クリセン、ベンゾ(b)フルオランテン)のようなグループの方が全PAH量の指標としてより良いという議論が行われている。
BfRは、最大量を設定するのは1)PAH4の各物質、2)PAH4の合計、3) ベンゾ(a)ピレンとPAH4の合計のどれが適切かを評価した。BfRはベンゾ(a)ピレンの食品中含量についてのデータがすでにあるため、3)が適切であろうと考える。