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EFSAは食品や飼料中のダイオキシン濃度のヨーロッパにおける概要を発表

EFSA publishes European overview of dioxin levels in food and feed
31 March 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/datex100331.htm?WT.mc_id=EFSAHL01&emt=1
ヨーロッパ21か国が1999年から2008年にかけて収集した7000検体以上のデータに基づく食品や飼料中のダイオキシン濃度解析結果を発表した。
脂肪あたりのダイオキシンおよびダイオキシン様PCB濃度の平均が最も高かったのは動物の肝臓および肝臓由来商品であった。総重量あたりの平均濃度が高かったのは魚の肝臓と肝臓由来商品であった。動物の飼料では魚油が多かった。
全体の8%が異なるEU規制値を超過していたが、そのうちいくつかは汚染事故で検査したものである。
報告書では食品や飼料中のダイオキシンや関連化合物のバックグラウンド濃度に明確な時間による変化の傾向はなく、時々汚染事故が発生することと検体が汚染事故をうけての検査なのかランダムサンプリングによるものなのかの情報がないことから傾向をつかみにくい。
現在のEUの測定法は1998年のWHO-TEFに基づくもので、2005年に改訂された値を用いると14%低下する。
最後に十分な数の継続的無作為検査を薦めている。

食品と飼料のダイオキシン濃度モニタリングの結果
Results of the monitoring of dioxin levels in food and feed
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1385.htm
平均濃度の高かったものは
重量あたりでは
魚の肝臓と魚の肝臓由来製品 32.6 pg TEQWHO98/g
ウナギの筋肉 6.7 pg TEQWHO98/g
脂肪あたりでは
陸上動物の肝臓と肝臓由来製品5.7 pg TEQWHO98/g
飼料については
魚油が 10.0 pg TEQWHO98/g