食品安全情報blog過去記事

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AFSSAはPCBの臨界血中濃度を設定

AFSSA establishes critical blood concentration levels for PCBs
8 April 2010
http://www.afssa.fr/PM9100P6I0.htm
いくつかの国際疫学研究からヒト血中PCB濃度と健康との関連に関するデータが得られている。子宮内暴露による胎児の神経系発達への影響に基づき、AFSSAは本日発表された意見書において、妊娠または妊娠する可能性のある女性(若い少女と10代の少女を含む)、授乳中の女性、3歳以下の子どもの血漿脂質1gあたり総PCB 700 ngという臨界濃度を設定した。残りの集団については血漿脂質1gあたり総PCB 約1800 ngを推奨する。
PCBは1987年に禁止され、汚染環境にはサーベイランス計画が実施され、以降一般人の血中PCB濃度は低下しヨーロッパ平均と同程度になっている。しかしながら一部に高杉路濃度の集団がいる。
PCBの主な暴露源は汚染地域の魚を食べることである。ヨーロッパでは食品中のダイオキシンダイオキシン様PCBの最大濃度が規制されているものがあるが全てのPCB汚染をカバーしているわけではない。AFSSAは最も汚染濃度の高い水棲環境を確認して食品の濃度が基準値以下になるよう技術的支援を行っている。
意見を受けてAFSSAは健康に良いことが証明されている魚を食べる女性や子どもの保護強化のために全てのPCBに規制を拡大することを薦める。