食品安全情報blog過去記事

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甘いお茶が「ストレスを和らげる」

Behind the Headlines
Sweet tea 'soothes stress'
Wednesday July 7 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/July07/Pages/sweet-tea-drinks-cut-stress.aspx
Daily Mailによれば「心理学者が甘い飲み物で人々の攻撃性や理屈っぽさが減ることを発見した」。新しい研究を行った科学者が甘い飲み物を飲むとストレスの多い会議や通勤の際の攻撃衝動を押さえる能力が増すと言っている。これらの知見はボランティア学生に砂糖で甘くした、あるいは合成甘味料で甘くしたレモネードを飲んでから知らない人のためにスピーチを準備するなどのストレスの多い作業をやってもらったという研究に基づく。スピーチが終わった後、ボランティア学生にはそのスピーチがつまらなくてがっかりするものだったと聞かせて攻撃衝動を誘発した。砂糖入りのレモネードを飲んだ人のほうが合成甘味料入りのレモネードを飲んだ人より挑発への反応が少なかった。研究者は脳が行動を制御するにはグルコースが必要なためであろうと話している。
この研究では攻撃衝動誘発のために極めて管理された状況を作り出しているため、実生活での複雑でストレスの多い状況で影響があるかどうかは明確ではない。甘い飲み物を飲んで落ち着く人もいるだろうが、あまりたくさん砂糖を摂りすぎると虫歯と体重増加につながるのでほどほどに。
(お腹がすいているとイライラしがちと言う話?砂糖でキレるとかいう主張とは逆。これまで糖分は脳にとって栄養になるので合成甘味料より多動が悪化するとかいう報告はある。単に元気になっただけだと思うけれど。どっちにせよポパイのほうれん草のような劇的な効果は期待しないほうがいい。)