食品安全情報blog過去記事

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体脂肪とウイルスの関連は証明されていない

Behind the headlines
Body fat virus link still unproven
Tuesday September 21 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/09September/Pages/can-virus-cause-obesity-by-body-fat-attack.aspx
Daily Mailによればウイルスが「脂肪細胞を攻撃して子どもたちを肥満にする」。ウイルスが脂肪細胞の増殖を引き起こして「体重が増える原因となる」という。
このニュースは肥満児と健康体重児を比較した小規模試験に基づく。AD36と呼ばれるウイルスに感染したことがあるかどうかを調べ、肥満児で22%、肥満でない子どもで7%がウイルス抗体を持っていた。しかしながらこの研究は子どもたちを経時的に観察したものではなく肥満になる前にウイルスに感染したのか肥満になってから感染したのかはわからない。従ってAD36が子どもの体重増加に関連するかどうかはわからない。さらにこの研究は運動や食事などのライフスタイル要因は考慮していない。現時点では健康的な体重維持には適切な食事と定期的運動が最も重要である。
(どうしても食べる量以外の原因を探したいらしい)