食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

代替医療は子どもに危険

Behind the headlines
Alternative medicine danger for children
Thursday December 23 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/12December/Pages/alternative-medicine-danger-for-children.aspx
BBCが「代替医療は子どもにとって危険で時に死を招く」と報道した。この話はオーストラリアの医師が報告した補完代替医療(CAM)の使用と関連した有害事象調査研究に基づく。この研究ではCAMの使用に関連する39例の有害事象を調査した。そのうち4例が代替療法を選んで通常医療を使わなかったことによる死亡である。他にはCAMプラクティショナーによる投薬の変更や食餌制限などが有害事象に関連していた。25例では有害事象の症状は重大・命に関わる・致死的と分類された。
研究者らは医師はCAMによる有害事象が報告または監視されるシステムを作る必要があると結論している。
これは子どもたちに代替療法を使うことによるリスクを指摘した、小規模ではあるが重要な研究である。特に通常療法の代わりに使う場合やプラクティショナーが食餌制限を主張している場合にはリスクがある。
研究者らが指摘しているように、保護者は「ナチュラルだから安全」としんじていることがある。しかしながら決してそうではなく、単に「人工」ではないことが安全であることはない。さらにCAM製品には通常医薬品に対するような厳しい規制がない。