食品安全情報blog過去記事

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アルコールは「がんの主要原因」

Behind the Headlines
Alcohol 'a major cause of cancer'
Friday April 8 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/04April/Pages/drinking-alcohol-increased-cancer-risk.aspx
The Daily Telegraphが「アルコールが毎年13,000人をがんにしている」と報道した。新聞によれば英国では乳がんの2500例、大腸がんの3000例、口や喉や気管のがんの6000例が飲酒によるものだという。
この研究はヨーロッパ8か国の35万人以上を観察した大規模疫学研究データを使ったものである。研究者らは一般集団の結果から男性の全てのがんの10%、女性の全てのがんの3%がアルコールによるものだと推定した。口や喉や食道や肝臓のがんなど飲酒との因果関係が明確なものほど強い相関があり、これらのがんについては男性で純粋なアルコールの量に換算して24g以上、女性で12g以上を飲むことが余剰リスクの原因である。
研究者が適切に結論しているように、ヨーロッパでは個人レベルでも集団レベルでも飲酒削減対策を続ける必要がある。