食品安全情報blog過去記事

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食品サプリメントのビタミンC源としての新しい製造工程で作られたトレオン酸を含むL-アスコルビン酸カルシウムの安全性についての声明

Statement of EFSA on the safety of calcium L-ascorbate with a content of threonate produced by a new manufacturing process as a source of vitamin C in food supplements
EFSA Journal 2011;9(9):2395 [16 pp.].
30 September 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2395.htm
2007年に採択された意見で、不純物として4-HMFを含むL-アスコルビン酸カルシウムの生物学的及び毒性学的データが不十分だとしていた。しかしEFSAのCEFパネルが先に4-HMFを関連5物質のグループとして評価し、DMHFを代表として読み替えることができると結論した。DMHFには発がん性はなくNOAELは200 mg DMHF/kg体重/日である。最終製品の最大残留量に基づく最悪シナリオでも安全性マージンは15000と十分大きい。従ってトレオン酸を含むL-アスコルビン酸カルシウムに残留する4-HMFに安全上の懸念はない。