食品安全情報blog過去記事

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修道女はがん対策のために経口避妊薬を使うべきか?

Behind the Headlines
Should nuns take the pill to fight cancer?
Thursday December 8 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/12December/Pages/nuns-contraceptive-pill-to-cut-cancer-risk.aspx
Daily Mailが「修道女はがんの脅威を減らすためにピルを使うべき」と報道した。このニュースは医学雑誌に掲載されたカトリックの修道女は子どもを生まないために乳がん卵巣がん、子宮がんリスクが大きいという記事に基づく。著者は修道女は「貞操のために恐るべき対価を支払っている」といいがんリスク削減のために排卵を抑制するピルを提供されるべきだという。
同じ文章に修道女とピルが並べられているためにこのエディトリアルは大々的に報道された。しかし報道とは違って、この記事は研究というより意見であり、絶対的に正しいことと受け取るべきではない。これは子どもを産まない女性にはある種のがんのリスクが高いという問題を取り上げたものである。
ピルには副作用もあり、ピルが乳がんリスクに与える影響についての結果は一致していない。従ってピルのリスクベネフィットについてはさらなる研究が必要である。