食品安全情報blog過去記事

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その他ニュースや論文

Cancer risk in Northern Ireland lower than the Republic of Ireland
9-Dec-2011
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-12/qub-cri120911.php
アイルランドがん地図
地理的がん分布はリスク要因を知るのに重要である。ドニゴールからダブリンにかけての胃がんベルトの存在などが興味深い
http://www.qub.ac.uk/research-centres/nicr/Publications/AllIrelandReports/

  • 恐怖のコスト

The Cost of Fear
Thomas E. Martin
Science 9 December 2011: Vol. 334 no. 6061 pp. 1353-1354
生態学
ウタスズメの親が自分たちを食べる捕食者のリスクを大きく見積もることが(実際のリスクとは関係なく)子どもの数を減らす。これは一回に孵化させる卵の数の減少と親の行動変化の両方の結果。
(怖がらせることは人間にも傷害を与えるのに、「正義」の名の下に放たれる刃はためらいがない)

  • Stanislaw Burzynski医師が懲戒処分に直面

Casewatchより
Stanislaw Burzynski, M.D., Facing Disciplinary Action
Stephen Barrett, M.D.
December 4, 2011.
http://www.casewatch.org/board/med/burzynski/complaint_2010.shtml
アンチネオプラストン療法の提唱者Stanislaw Burzynskiに対してテキサス州医事当局が二人のがん患者の不適切治療について起訴した。2回目。
2009年にはFDAからも警告されている

(最近こういうこともあった
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20111130#p11

市立とはいえ大学医学部でやるかなぁ・・というのもある
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/surg1/each_sur/gas_sur.html
普通の患者さんは海外での評判なんてわからないよね・・)

  • 食事由来の塩と心血管系疾患

Lancet
Vol. 378 Number 9808 Dec 10, 2011
Dietary salt and cardiovascular disease
Lancetの論文について
FJ He and GA MacGregor, Salt reduction lowers cardiovascular risk: meta-analysis of outcome trials. Lancet, 378 (2011), pp. 380–382
同様のメタ解析でやや違ったニュアンスで結論したコクランレビュー(RS Taylor et al., Reduced dietary salt for the prevention of cardiovascular disease, . Cochrane Database Syst Rev, 7 (2011) CD009217.)の著者らがコメントしている
明確なエビデンスはないというコクランの結論に対して減塩しなくていいようなメッセージになっていると批判していたのがLancet。
参考
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20110706#p11