食品安全情報blog過去記事

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カフェイン、分かって召し上がってください! - カフェイン敏感度は個人ごとに違う、調節しないと...

2011-12-01
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=16543&cmd=v
食品医薬品安全庁は最近カフェインを添加した飲料の国内流通量が増加しているため、食品中のカフェイン含量や 関連表示基準及び一日摂取勧奨量などの情報を提供する。
カフェインはコーヒー豆、お茶の葉、ココア豆、コーラの実、ガラナなどに存在する成分で一般的に安全な物質(GRAS, Genarally Recognized as Safe)に分類される。外国でも天然原料由来のカフェインは規制していないが、人為的に添加する場合にはその使用量を制限したりしている。韓国では加工食品に人為的に添加できるカフェインはコーラ型飲料に限って 0.015%以下(原料由来含量除外)と規定している。アメリカ、カナダではコーラ型飲料に限り0.02%以下と定め、EU、日本には特に使用量制限がない。
カフェインにはメリットとデメリットがあり、カフェインへの感受性は人によって違うので本人自らカフェイン摂取量を調節する必要がある。
日常的に飲む缶コーヒー(74mg)、コーヒーミックス(69mg)、コーラ(23mg)、 緑茶(15mg, ティーバッグ 1個基準) などにカフェインが含まれる。エネルギードリンクなどは一部製品のカフェイン含量が 164mgで妊婦が 2缶以上飲めば一日摂取勧奨量を超過する。
カフェインの適量摂取は眠気冷ましや利尿作用など肯定的な側面もあるが、過剰摂取では不眠症、神経過敏、胃酸過多などを誘発することがあるのでカフェインに敏感な人や子ども、 妊婦などのために一日摂取勧奨量を提示している。
※ 韓国、カナダ : 大人 400mg, 妊婦 300mg, 子ども体重 1kg 当たり 2.5mg
アメリカ, EU : 妊婦に対してのみ 300mg,
日本 : 特に勧奨量なし
現在カフェインが液体 1mL 当たり 0.15mg 以上含む飲み物には高カフェイン含有製品であることと子供や妊婦などカフェインに敏感な人は摂取を慎むようにするという文言を製品に自主的に表示するように勧奨している。また, 消費者の情報を与えられた上での選択の権利を強化するために 2013年 1月1日からは高カフェイン飲料はすべてカフェイン含量と注意文言を義務的に表示するようにする予定である。
※ 食品等の表示基準改訂完了('11.11.7) : 高カフェイン飲料とコーヒー、緑茶などにもすべてカフェイン含量と注意文言を義務的に表示するように改正する