食品安全情報blog過去記事

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説明資料(『'界面活性剤'に致命的毒性 … 研究結果波及』報道関連)

代弁人室 2012.01.05
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=57&pageNo=1&seq=16786&cmd=v
連合ニュースが1月5日に報道した「界面活性剤に致命的毒性」という記事内容について次のように説明する。
食品医薬品安全庁は現在市販・流通中の洗浄剤やシャンプーなどの界面活性剤成分で低血圧・意識消失・呼吸不全などの致命的な毒性は現われないと言う。
天安病院の教授チームが除草剤などの農薬の界面活性剤を研究していて発表した界面活性剤の致命的毒性とは飲んだ場合のことで、洗剤やシャンプーの使用特性上界面活性剤成分は水で低下するので人体へ危害を与える可能性は非常に低い。食器洗剤などの場合は、皮膚刺激などを考慮して使用濃度でのpH(6.0〜10.5)に管理しているし、使用後には洗剤成分が残らないように飲用に適した水で濯ぐように規定している。
教授チームが調査した界面活性剤6種のうち2種が現在「衛生用品の規格及び基準」により洗浄剤成分として許容されている。SLES (Sodium lauryl ether sulfate)とLE-2 (polyoxyethylene lauryl ether)である。
一般的に一部界面活性剤成分は皮膚刺激性などがあるがハンドソープやシャンプーは直ちに水で洗うという使用方法を考慮すると特に安全性に懸念はない。
参照のため、農薬のほか洗剤、せっけんなど生活用品に広く使われている界面活性剤成分は水によくとける溶解度が大きい化学物質であるため人体蓄積性はない。またアメリカ NTP 研究報告書によると広く使われる界面活性剤成分の一つである Sodium Lauryl Sulfateは遺伝毒性はないことが確認されている。