食品安全情報blog過去記事

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フライ食品の研究は英国の食生活を反映していない

Fried food study does not reflect UK diet
Wednesday January 25 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/01January/Pages/fried-food-mediterranean-diet.aspx
油で揚げた食品を定期的に食べると心臓発作を招くというのは「神話」であるとDaily Telegraphが報道した。新聞はスペインでの揚げた食品の摂取と心臓発作や痛みなどのイベントが発生するリスクについての大規模研究をもとに、一般的社会通念を酷評している。研究者らは4万人以上を対象に揚げた食品を食べる量と冠動脈心疾患に関連した事象を平均11年間調査した。この場合オリーブ油やひまわり油を使って揚げた食品を食べることと心疾患リスクの関連は見つからなかった。しかし特定の食生活条件下ではそのような現象が存在する可能性はあるが、この研究は揚げた食品は一般的に害がないことや英国人でも同じということを支持するものではない。例えば、ほとんどの参加者が毎日食べる揚げた食品の量は比較的少なく、典型的なファストフードやフライ料理より少ない。英国で同じ調査をしたら同じ結果になるかどうかはわからない。
多くの新聞は結果を正確に報告しているがDaily Telegraphの報道は幾分言いすぎである。