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韓国内流通中の‘コーラ’4-MI検査結果発表 

添加物基準課/釜山庁有害物質分析課2012.08.08
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=18386&cmd=v
食品医薬品安全庁は国内流通中の 8社 16コーラ製品の 4-メチルイミダゾール(4-MI) 含量を調査した結果, 平均 0.26ppm(mg/kg)でアメリカ, イギリス, 日本などと同様または低い水準だと発表した。
4-MIは食品や飲み物製造過程で加熱や醗酵などで自然に微量生成する。 コーラの場合にはコーラの原料であるカラメル色素を製造する過程で 4-MIが副産物として生じる。韓国、アメリカ、ヨーロッパ、Codex など大部分の国はカラメル色素 (?,?) 製造過程の 4-MIを 250ppm 以下の基準を設定して管理している.
食品医薬品安全庁は7月コカコーラ, ペプシコーラなど国内流通中の 8社 16コーラ製品を対象に4-MI 含量を検査した結果, 平均 0.26ppm(最小 0.029~ 最大 0.659ppm)だった。
コカコーラは最小 0.188ppm、最大 0.234ppm、ペプシコーラは最小 0.247ppmで最大 0.459ppmだった。
外国で流通中のコカコーラの 4-MI 平均含量はアメリカは 0.4ppm, カナダ・イギリスは 0.4~0.45ppm, 日本は 0.2ppm, ブラジルは 0.75ppm
アメリカ共益科学団体発表資料 (CSPI, '12.6.26)
4-MI 含有量の差はコーラに添加するカラメル色素の量(0.13~0.35%)とそれぞれのコーラに使われたカラメル色素の差による
食品医薬品安全庁は今回調査されたコーラの4-MIの量は平均 0.26ppmでカラメル色素の 4-MI 基準である 250ppmに比べて約 0.1% と非常に安全であると評価されたと強調した。
アメリFDAは自国内流通中のコカコーラから検出された 4-MI 含量(103ug, 355ml 基準)は 体重70? の大人が一日に 1000 缶飲んでも安全な水準だと発表した事がある。
○ 国際食品添加物専門家委員会(JECFA), 欧州食品安全機関(EFSA) なども現在 4-MI 基準(250ppm 以下)で管理されるカラメル色素の摂取による 4-MIの暴露量は毒性学的に心配する水準ではないと評価している.