食品安全情報blog過去記事

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DDT農薬暴露がアルツハイマーのリスクを上げるかもしれない

DDT pesticide exposure may up Alzheimer's risk
Tuesday January 28 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/01January/Pages/DDT-pesticide-exposure-may-up-Alzheimers-risk.aspx
BBCニュースが「DDTアルツハイマーと関連する殺虫剤」と報道した。米国の研究で今は禁止されているDDTアルツハイマー病と診断されたヒトで約4倍高濃度であることがわかった。DDTは20世紀に広く使われ現在は環境やフードチェーンを汚染する懸念があることから多くの国で禁止されている。英国で禁止されたのは1984年である。
BBCは169人(半分がアルツハイマー患者)の症例対照研究を報道し、その研究では血中DDE濃度が上位33%の人は下位33%に比べてアルツハイマー病になっている可能性が4倍としている。しかしながらDaily Mailが指摘しているように、DDTに暴露された人が全てアルツハイマーになっているわけではなく血中からこの化合物が全く検出されていない患者もいれば高濃度暴露があっても健康な人もいる。これは関連があったとしても複雑で多くの要因により影響されることを示唆する。