食品安全情報blog過去記事

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WHOは砂糖の目標値を半分にすると追加のメリットがあるという

Behind the headlines
WHO says halving sugar target has extra benefit
Thursday March 6 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/03March/Pages/WHO-says-halving-sugar-target-has-extra-benefit.aspx
Daily Telegraphが「砂糖の摂取量を半分にしろと健康の専門家が言う」と報道し、Guardianは「1日に1缶のコークは砂糖の摂りすぎ」という。この広範な報道は食事中の健康的な糖の推奨量についての新しい国際ガイドライン案による。現在人々に対しては糖は総エネルギー摂取量の10%以下にするよう助言されている。しかしWHOの新しいガイドライン案では5%以下にすることで「追加の利益」があるだろうと述べている。5%は健康な成人は1日約25g(ティースプーン6杯)に相当する。WHOの限度は、天然にフルーツジュースやハチミツに含まれるもの同様製造業者が食品に加えるものも含めた全ての糖に適用される。
なぜWHOは新しいガイドライン案を発表したのか?
パブリックコメントを求めるため
どうして新しいガイドライン案がつくられたのか?
特に砂糖入りソフトドリンクの形での砂糖の摂取が、栄養のある他の食品の摂取量を減らしたり総カロリー摂取量を増やしたりする懸念が高まったため。
新しいガイドライン案では何を主張しているか?
糖は総エネルギー摂取量の10%以下という既存のガイドラインに変更はない。ただし5%にすることで「追加の利益」があることを示唆している。WHOの栄養部門長Francesco Branca博士は10%の目標は「強い薦め」であり5%は「条件付き」であるとしている。「可能であれば5%を目標にすべきである」とBranca博士は言う
どのような根拠に基づくのか?
ニュージーランドオタゴ大学によるものとニューキャッスル大学によるものの2つの系統的レビューによる。
私は砂糖を減らすべきか?
英国人の砂糖摂取は平均で成人11.6%、子ども15.2%であり、砂糖からのエネルギー摂取10%以下という現在の助言を上回っている。