食品安全情報blog過去記事

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その他

  • チョコレートミルクを禁止したことの驚くべき帰結

The surprising consequences of banning chocolate milk
16-Apr-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-04/cfb-tsc041514.php
学校給食を食べる多くの子どもたちにとって、チョコレートミルクは好きなもののひとつだ。学校の食堂のチョコレートミルクが禁止されたら何が起こる?PLOS ONEに発表された研究によるとミルクの摂取量が10%減って廃棄が29%増えて給食食べなくなる子どもすらいる。チョコレートミルクを禁止してスキムミルクにしたオレゴン州の11の小学校で集めたデータ。

Significant baseline levels of arsenic found in soil throughout Ohio are due to natural processes
April 16, 2014
http://www.pnnl.gov/news/release.aspx?id=1049
濃度が一貫して高い場合には規制基準の設定は難しい
Journal of Environmental Qualityに発表された研究。
オハイオ州の842の土壌のサンプルのヒ素濃度(2 〜45.6 ppm by weight, 平均9.69 ppm)はヒトの活動ではなく自然現象の結果として、EPAのスクリーニングレベル(0.39 ppm)より高い。これは一般の人に問題になるわけではないが規制のありかたについては問題がある
(そんなこと言われたら日本全土が「高濃度」になってしまう・・平均9.32ppm, SD7.51ppm最大2010ppm中央値8ppmだってby産総研

  • 食品のことで、あなたは科学を信頼するか、空中浮遊指導者を信頼するか?

Science 2.0
When It Comes To Food, Do You Trust Science Or A Yogic Flying Instructor?
By Hank Campbell | April 13th 2014
http://www.science20.com/science_20/blog/when_it_comes_to_food_do_you_trust_science_or_a_yogic_flying_instructor-133969
ゴールデンライスについて

  • 毒性学:プラスチックパズル

Natureニュース
Toxicology: The plastics puzzle
Josie Glausiusz 16 April 2014
http://www.nature.com/news/toxicology-the-plastics-puzzle-1.15038
毒性学者がプラスチックの成分であるBPAが有害かもしれないと警告すると消費者は別の新しいものを要求する。しかし問題は継続する。
米国のスーパーマーケットの通路を歩くと消費者運動の勝利を見ることができる。赤ちゃん用品コーナーでは「BPAフリー」と書いてあるほ乳瓶や食器、台所用品や缶詰売り場でも同様である。そして「BPAフリー」の商品でカゴをいっぱいにした消費者はレジで「BPAフリー」のレシートを受け取る。
この一部製品からのBPAの排除はこのエストロゲン類似作用のある化合物の有害影響に関する多数の研究の到達点であるがこれは偽りの安心である。BPAは食品容器、特に缶にまだ使われているしBPAを使用しないとしている企業ではBPAと同様の作用のあるBPSを使っている。ソウル国立大学のKyungho Choiは人々は毒性学的情報の十分でないBPA代用品を使っている、という。
BPAのような化合物とヒト健康の間に明確な関連を確立するのは複雑で、多くの実験は細胞や動物でのものである。数年前に根拠の蓄積と消費者の懸念により政府がいくつかの対応をした。しかし使用されなくなったわけではない。さらに問題なのは代用品である。食品缶詰包装は細菌や微生物から食品を守るだけではなく缶の腐食からも守らなければならず、食品の風味を損なってはならない。そのようなBPAフリーの素材は見つかっていない。
以下代用品を探る動きなど
(そんなに心配するわりにエストロゲン活性を謳ったサプリメントとか大豆とか平気なんだもの)

  • がんの岐路

Natureエディトリアル
Cancer crossroads
16 April 2014
http://www.nature.com/news/cancer-crossroads-1.15056
がんゲノムを理解するための努力には新たな視点が必要
1970年代に初めてがんを誘発する遺伝子が発見されて以来、研究者らはがんの原因となる遺伝子のリストを作ろうと強く望んできた。変異した遺伝子を知ることでがんの原因への理解を深め治療法につながる可能性があった。
先週この目的に向かう最新の進歩が米国がん研究学会で発表された。研究者はがんの変異のパターンで原因を探る可能性や進行した悪性黒色腫の変異などを発表した。また多くのがんで変異が見られるIDH2と呼ばれるタンパク質についての期待できる初期結果が発表された。
そのようなことが可能になるためには多くの努力が必要だった。25000検体の配列を決めることを目的にした国際がんゲノムコンソーシアム(ICGC)には17ヶ国がお金を出した。この計画の最大で最も古い構成要素はNCIのがんゲノム地図で、1万の腫瘍の性質を決めることを目標としている。TCGAは当初資金を奪ってしまうことが懸念され、初期の結果ではがんの変異は予想されたより遥かに多く多様であることがわかって一部からざまあみろとすら言われたが成果を出すに従って批判は止んだ。しかしTCGAは今や終わろうとしている。一部のがん研究者はがんの原因となる変異のリスト化は達成にはほど遠く、継続すべきと主張している。
古いプロジェクトの終了はこの分野の変革につながるべきだという意見もある。配列情報は臨床情報とリンクさせるべきだ。パラフィン切片からDNA配列を決める技術の改良により、臨床データと蓄積したデータをつなげられる可能性がでてきた。これらの変化には大きな意識改革が必要になる。しかし価値はあるだろう。これまで変異のリストアップにだけ偏っていたバランスを機能上の重要性を研究することにシフトするべきだろう。

THE PYRAMID SCHEME INDUSTRY:
Examining Some Legal and Economic Aspects of Multi-Level Marketing
Douglas M. Brooks
Robert L. Fitzpatrick
Bruce Craig
http://www.mlmwatch.org/11Legal/pyramid_scheme_industry.pdf
・儲けようとしてMLMに参加する人の99%は損失を被って最終的にはドロップアウトする
MLM企業の支払いの約54%はトップ1%で、このトップ1%の平均が12万8000ドル
もっと効果的な規制が必要と主張。
主な業者はHerbalife, Amway, Nu Skin。FTCは問題がわかっていても現行法では被害を防げない。

  • 減量用製品 詐欺ナンバーワン

Weight Loss Products #1 in Fraud
by Berkeley Wellness | April 16, 2014
http://www.berkeleywellness.com/self-care/over-counter-products/article/weight-loss-products-top-fraud
FTCによると減量用製品は米国の消費者詐欺の主なタイプである。毎年数百万人がこの手の詐欺にひっかかる。販売業者は食事制限や運動なしに、簡単に早く痩せられる、保証する、と約束する。しかし確実なのはあなたのお金が減ることだけである。最近FTCが取り締まったのは以下の4つである
・Sensa クリスタル
ロクシタンスキンクリーム
・LeanSpaアサイーベリーと大腸洗浄減量サプリメント
・HCGダイエットダイレクト