食品安全情報blog過去記事

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調査は冬のミツバチの消失が少なかったことを報告

Survey Reports Fewer Winter Honey Bee Losses
May 15, 2014
http://www.ars.usda.gov/is/pr/2014/140515.htm
年ごとの変動は問題が複雑であることを示す。現時点では何故今年が良かったのかはわからない。養蜂家の自主申告による過去のコロニー消失の原因は、女王蜂の失敗、越冬条件の厳しさ、varroaダニによるダメージである。研究者の間には最大の問題はvarroaダニであるというコンセンサスができつつある。この寄生虫は米国では1987年に発見された。調査を主導したメリーランド大学のvanEngelsdorpによると「我々の努力で明確になったのはvarroaダニがずっと存在することとしばしば予期せぬ問題をおこすことである。全ての養蜂家が徹底したvarroaダニ対策をしなければならない。それなしでは毎年大量のハチが死ぬだろう。残念ながら多くの小規模養蜂家が対策をせず多くのコロニーを失っている。対策している養蜂家でも回数や時期が不適切である。全ての養蜂家が積極的管理をすればコロニー消失は減るだろう」

  • 米国のミツバチ消失は減ったが十分ではない

Natureニュースblog
US bee losses drop but not enough
15 May 2014 | 18:59 BST | Posted by Daniel Cressey
http://blogs.nature.com/news/2014/05/us-bee-losses-drop-but-not-far-enough.html
アメリカの養蜂家は昨冬約1/4のコロニーを失った−前の年よりは劇的に改善したがまだ持続可能なレベルよりは悪い。
世界中のミツバチコロニーは殺虫剤使用や寄生虫や食糧問題などいろいろな脅威に曝されている。一部では大きく減り「コロニー崩壊疾患」と漠然と定義されている。
本日USDAが発表した過去8年の年次調査の結果は問題の大きさを把握しようとしたものである。7183の養蜂家からのデータで2013-14年の冬に23.2%の巣が死んだ。2012-13は30.5%で、調査対象者が持続可能と考えるのは18.9%の消失である(一部の科学者は15%や10%を主張)。改善したことは喜ばしいがまだ高い、とTom Vilsack農務長官は述べた。
今年初めの欧州調査ではリトアニアの3.5%からベルギーの33.6%までの数値が出ている
Colony Loss 2013-2014
May 6, 2014
http://beeinformed.org/2014/05/colony-loss-2013-2014/