食品安全情報blog過去記事

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ダイエットは一部のヒトを「鬱々とさせる」

Dieting leaves some people 'feeling depressed'
Friday August 8 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/08August/Pages/losing-weight-leaves-some-people-feeling-depressed.aspx
減量による気分への影響を調べた研究の発表を受けて、Mail Onlineが「公式になった;ダイエットは我々を鬱にする」と悲嘆した。1979人の過体重または肥満の人の研究で、5%減量したヒトは体重が変わらなかった人の約2倍、鬱のなんらかの症状を感じていた。予想通り、減量は高血圧と体脂肪を減らし、健康上の利益をもたらした。しかし4年間の研究中に、減量したヒトが「気分が落ち込む」と報告する可能性が体重が変わらない人より78%多かった。見出しとは違って、この研究は体重減少と気分の変化が同時に起こっているので、減量が鬱の原因であることを証明したものではない。減量が気分を落ち込ませるかどうかについてはさらなる研究が必要である。減量方法が報告されていないので何が気分に影響したかはわからない。従って食事療法が原因だという新聞の見出しはこの研究からは言えない。