食品安全情報blog過去記事

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母乳を与える人が増えれば「NHSに数百万ポンドの節約になる。」

More breastfeeding 'would save NHS millions'
Friday December 5 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/12December/Pages/More-breastfeeding-would-save-NHS-millions.aspx
Independentが最近の経済モデル研究で子どもの病気と乳がんを減らすことで相当な医療費の節約になると予想したのを受けて「母乳を増やすとNHSに年4000万ポンド節約になる」と報道した。母乳を与えることに関連する重要な利点は消化管の感染症リスクの削減、呼吸器感染や中耳炎の減少、滅多にないが重大な壊死性腸炎のリスク削減、である。また乳がんリスクを減らすことで母親にも利益がある。この研究では新生児ユニットの母乳率を35%から75%に上げることで壊死性腸炎を減らし、年600万ポンドの節約になるという。一般の場合には最低4ヶ月母乳を与える率を7%から45%に増やすことで良くある感染症による医療費1100万ポンドが節約できる。そして乳がん削減により2100万ポンドが節約できるとしている。この数字は推定でしかないが母乳を与えることは母子だけでなくNHSにも良いように見える。