食品安全情報blog過去記事

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スパイシーな食品は優位な男を作る

Behind the headlines
Spicy food 'curries favour' with alpha males
Monday December 15 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/12December/Pages/Spicy-food-curries-favour-with-alpha-males.aspx
Daily Telegraphが「辛い食品が好きな男性はテストステロン濃度が高い「アルファ雄」である」と報道した。フランスの小規模研究で辛い食品を好むこととテストステロン濃度の高さに関連が見られたが直接の関連を証明したものではない。テストステロンは大衆文化の中で男性性と関連づけられてきたステロイドホルモンであり、テストステロン濃度が高い男性はより性的に活発で偉そうで勇敢でリスクをとりやすい−いわゆるアルファ雄(群れを支配する雄)とされる。では辛い食品が好きならアルファ雄の印なのだろうか?メニューの中で最も辛いものを注文するのが現代のイニシエーション儀式?簡単な答えは「わからない」である。問題の研究はスパイスの好みとテストステロン濃度を同時に測定しているので因果関係は証明できない。食品の好みには遺伝的心理的社会的要素が影響する。従ってスパイスの好みも状況による。同じ1人の男でも男同士の集まりでは激辛インド料理に挑戦するかもしれないが結婚式の日にはしないだろう。