食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

失業と職業の不安定が自殺リスクの増加と関連

Unemployment and job insecurity linked to increased risk of suicide
Wednesday February 11 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/02February/Pages/Unemployment-linked-to-increased-risk-of-suicide.aspx
Guardianが「失業が世界で年に45000人の自殺の原因」と報道した。この話は世界中の63ヶ国の失業と自殺の関連について調べたものである。その結果2000年から2011年の間に、年の自殺数23300人のうち5人に1人は失業と関連することを発見した。この研究は失業が自殺の原因であることを証明できないが、強い関連を示唆している。
この研究は経済危機の時だけでなく長期に自殺と失業の関連を吟味している。2000年から2011年の失業は2008年の経済不況によるとされるものの9倍の毎年の自殺と関連していると推定している。興味深いことに働かないことが普通でない国の方が失業と自殺の関連は強かった。これは汚名を着せられる感覚によるものであろう。英国では福祉システムを悪用しているような人の話がメディアで常に報道されるが、そういう人はごく一部である。そのようなゆがんだ報道が福祉の援助を受けることは悪いことだという感覚を増加させる。
研究者らは失業や解雇対象者などを担当するソーシャルワーカーや人材管理担当者などの専門家が自殺予防のために警告信号を検出すべきとしている。