食品安全情報blog過去記事

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油の多い魚を食べることは「大腸がんの生存率を上げるかもしれない」

Eating oily fish 'may boost bowel cancer survival'
Friday July 22 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/07July/Pages/eating-oily-fish-may-boost-bowel-cancer-survival.aspx
Telegraphが「油の多い魚は大腸がんで死亡するリスクを下げるかもしれない、研究が示唆」と報道する。米国の研究で大腸がんと診断された後に油の多い魚を多く食べるようにした人の大腸がんによる死亡が少ないことを発見した。大腸がんの1659人を平均10年フォローした研究で、油の多い魚を多く食べる人はそのがんで死亡する可能性は低かったが他の死因では同じくらいだった。がんと診断された後に魚を多く食べるようにした人はがんでも他の原因でも死亡する可能性が少なかった。しかし結果を信頼するには数が少なすぎる。この研究は油の多い魚を食べることが直接大腸がんの生存率を改善することは証明できない。重要なことはこの研究の参加者は通常の大腸がん治療を受けていることである。現在の助言は週に2単位の魚を食べることで、これはこの研究で利益があるとされた量と同程度である。